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最終更新日:2006年06月18日

読み捨てコラム Vol.004

 上田監督辞任について


 練馬上石のスタンス

私は、ある一人の監督の長期政権というものを、ベルマーレにおいては見たことがありません。
(古前田−ニカノール体制の頃は、私はまだベルマーレサポーターではなく、ただの外野に過ぎませんでしたので)

そういう状況が続いた場合、つまりチームが長期政権にゆだねられた場合にどうなるのか。
それを見てみたい、それが上田ベルマーレに期待した一番大きなことでした。

 結果が出ないのならば…

「真壁社長なら、たとえ5連敗しようと上田監督を首にすることはありえない。」
なんていう根拠も無い自信を持っていましたが、まさか監督自ら辞めてしまうとは。

辞任という事は、「もう駄目だ」って見切りをつけたということだよな、自分自身に。
それは単純な自己否定とかではなく、チームに対しての渇入れとか、なにか大きな変化が必要だったりとか、 現状を打破するための一手段であることは確かなのだが、まあ、やってもやっても結果が出なけりゃ、 よほど神経が太い人でも無い限り、辞任を考えるのは普通だろう。

サッカーの監督業なんて、勝てば選手に手柄を持っていかれ、負ければボロクソにたたかれる、因果な商売だからね。
それでもこの職業を選ぶ人が後を断たないのは、やっぱりそれだけ魅力的な職業なのだろう。
私だって、一度はやってみたいと思わないでもない。

5連敗が全て監督の責任かというとそうではないと思う。
怪我人や、運も当然絡んでくるだろうし、そもそも勝負事なんだからどんなにいいチームだって、負けが込むことはある。
とはいえ、個人的にはいくつか納得いかない部分も多々あることは事実だ。

坂本のボランチ、
戸田のFW、
源気のSB、
城定のCB。

悠介の使い方、
コバの長期起用、
守備軽視、
攻撃重視。

結果が出せない場合、その責任は監督にある。
これは私の考えだが、賛同してくれる人は多いと思う。

 以下、愚痴です

フリーのシュートを外すのは選手のミスだし、
相手FWを押さえ込めないDFは単に力不足なのである。

しかしそういった選手を率いていてさえ、試合に勝つことはできる。
不可能を可能にする、なんて難しいことを求めているわけではない。
選手の力を100%出させ、相対した敵を倒すための手段(戦術)をチームに授けることこそ、監督の役目なのだ。

倒せないなら、倒れないようにしろ。
どう考えても勝てない、
勝てるシチュエーションが見つからない、
いかに都合よくパラメータをいじくってもシミュレーション上でさえ勝つ確率が0%だ、
そういう状況なら分けろ。

90分間ボールをキープし続け、無様であっても勝てない相手から勝ち点1を掴み取れ。
本当に昇格したいのなら、それぐらいのことをやって見せろってんだ。

話が脱線しているな。
上田監督の選手起用や戦術は、結果が出せなかったからこそ非難されているわけで、考え方自体はさほど特異なものではなかったと思う。

私なりに上田監督の目指すところを要約すると
「点を取って勝ち点を積み重ねる。3失点したら4得点することで勝利をつかむ」
という事になる。

この考え方自体は悪いもんじゃないし、かなり魅力的ですらある。
ただ、それが出来るのならば、である。

J2に参加する各チームの戦力、リーグの長期性、自チームの戦力、自クラブの経済力、その他諸々。
外に見えてくる情報だけを見ても、圧倒的な攻撃力でJ2を凌駕する、なんてことは出来そうに無いことが予想できる。
歴史的に見ても、かつての浦和やC大阪でさえかなわぬ所業だったのだ。

現実的に考えれば不可能。
それに挑むのは結構。結果が出てくれれば皆ハッピー。
しかし、上手くいく確率はどのくらいだ?
上手くいかなかった場合に被るリスクはいかほどなのか?

「J2?んなもん、守備を固めて、攻撃は反則外国人トリオに任せりゃいいじゃんか」こう言ったのは誰だったか。
私はこの考え方に強く共感するものである。

理想もへったくれも無いのかもしれないが、現実的にはこれが一番昇格への近道に思える。
昇格を至上命題とするのならば、それくらい現実的になるべきだとも考える。

寂しい言い方をすれば「J2にいる間は、夢など見るな」といったところか。
上田さんは夢を見すぎだったのかもしれない…。

上田さんが言っていた「理想は逆転勝ち」とかいうのは、私には到底理解できない考え方だった。
逆転するには、まず失点する必要がある。
そんな必要、何処にある?

いつもいつも5−0とか10−0とか、そんな試合でも、文句なんか言わないよ。
「いつも大勝ばかりで面白く無いなぁ。たまにはハラハラドキドキのロスタイム逆転弾とか見てみたいなぁ〜」
こんなことを言うとでも思っていたのか?ばかばかしい。

J2にエンターテイメントなど求めていない。
「昇格」が目標なら、どんな手段を使ってでも勝ち点を積み重ねるべきだ。
そういう闘い方をしてほしかった。

上田さんが湘南ベルマーレを愛していてくれることは疑いがない。
だからこそ、もっともっと監督でいてほしかったし、現実的なサッカーをしてほしかった。

上田監督はJ2を戦うにあたってはベストとはいえないが、ワーストでもない。
今までの湘南の監督の中では、いいほうに分類されると思う。
だので、私はまだまだ上田監督のチームを見ていたかった。

攻撃ベースのチーム作りは好きじゃないし、選手起用も趣味が合わない。
もっといい監督がいるなら連れてきてほしいが、それが出来ないのならこのまま上田監督で行ってほしい。
そう思っていた。

しかし結果は、連敗⇒辞任の王道コンボだ。
今は、脱力感のままにこう言うにとどめておこうと思う。

「上田監督ご苦労様。いろいろあったけど、ヨシカズの起用方法以外についてはそれほど根に持ってません」と。

 新監督に期待すること

で後任は菅野コーチ。
とりあえずそれしかないとは言え、もう、お決まりのパターンだな、これ。

色々なニュースを読んでいると、菅野新監督は「走れること」「守備をベースに」「キャプテン・副キャプテンはいったん白紙へ」とのこと。
キャプテンのことはともかく、「走る」「守備」はいいね。私の好きなキーワードだ。

監督が変わることにより、起用選手に変化がおきることを期待します。
特に戸田、FWかDFか、どっちかに専念させてやってくれ。
CB城定や、ボランチ坂本の起用方法もどう変わるか。GKやFWについても興味がある。

どうか菅野さんがベーシックなサッカーを好む監督でありますように。
FWはFWとして、ドリブラーはドリブラーとして起用してくれる人でありますように。
これだと思った選手をコンバートしてまで試合に出すようなことはしませんように。
普通のサッカーが見たいです。
1−0で勝つサッカーが見たいです。
守備を固めて、攻撃は外国人任せでかまいませんから。

 終戦宣言@2006.06.08

ところで今シーズンの湘南は、一応、昇格を目指していることになっています。
個人的には「昇格争い」が目標だったのですが、今回の連敗と、監督交代により、これらは全て、「おじゃん」となりました(私の中では、ですが)。

これにより、今シーズンに関しては白旗を揚げることになります。
終戦宣言@2006.06.08、です。

なんと関東地方の入梅前で終戦ですよ。
「湘南が強いのは夏まで」なんて誰かが言っていたけど、とんでもない。
「湘南の監督は梅雨まで」が正解じゃん。

まあこれで、いよいよ始まるW杯ドイツ大会に集中できるってもんだ…。
…うそです。すでにサッカーに対して自暴自棄になってます…。

1998年フランス大会では、日本代表チームは、自身が属しているチームという感じが明確にしていました(まあ、ロペ、ヒデ、ノブさんがいたからね)。
2002年日韓大会以降、日本代表チームは、明らかに「他の」チームになってしまっています。
W杯が来ると、自身のアイデンティティが何処にあるのか、嫌でも認識してしまうな。
身内から選手が選出されるとまた違うのだろうけど(モニワ、オウンゴールだけは勘弁な)。


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